2012-09-15-Sat-09:49

【 】 薪窯の記述

この間もらった陶芸関係の本をつらつら読んでいます。自分では教本などほとんど持ってないので結構新鮮。しかも結構マニアックな教本も混ざってました。

「陶芸技法の手引き」トニー・バークス著 この本どこかで誰かの工房で見たことあったのですが結構面白いです。外人さんが書いた本なので西洋っぽいですが、深く学びたい人にはいいと思います。

この本の中で薪窯に関する記述がありました、著者がバーナード・リーチの著書から引用した一節です。

バーナード・リーチは「陶工の本」の中でこう述べています。

「陶芸家が最も労力を注ぐのが焼成だ。薪窯での焼成は、その大きさにかかわらず、非常に長く、疲れるプロセスである。何週間、何ヶ月間の汗水の結果が、すべてこの瞬間にかかっているのだ。失敗の原因となりえるものは、いくらでもある。薪が湿っていた、煙突が詰まった、サヤの栓がはずれた、棚板がずれて気流が変わった、作品をぎゅうぎゅうに詰めすぎた、または疲労のあまり、ほんの一時間だけひと眠りしようと別の人に窯を任せたため、薪くべのリズムが変わってしまったことさえ、失敗を引き起こす原因となるのだ。炎が白く燃え上ると、窯の中のものがうごめいたり、歪んだり、曲がったりし始め、火の轟音は次第に深く、太くなる(中略)がっしりしたドームにひびが入り、白い炎があちこちから舌を出し、4分間の薪くべで窯の中は真っ黒な煙と火でいっぱいになる。手作業が珍しいことではなく、仕事も専門化されている東洋でさえ、大きな窯での焼成は、男たちが限界に挑戦する戦場のような様相を示している。水を差しているように聞こえるかもしれないが、これが焼成というものなのだ。」

          トニーバークス著 堀江綾子訳「陶芸技法の手引き」より

この一節ホントに薪窯のこと言い表していると思って、ちょっと感動してしまいました。ちなみにこのバーナード・リーチの「陶工の本」アマゾンでチェックしてみたら1955年ごろの本で一番安くても一万五千円してました。誰か持ってる人いないですかねー。

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